Python の Coding Style あれこれ

唐突ですが、Python の Coding Style について参考になりそうなものをまとめてみるテスト。 主にベースとなるPEP8の他に、僕が見聞きしたWebフレームワークのCoding Styleを列挙しています。

PEP 8 Style Guide for Python Code

PEP 8 は Pythonを書く上で大体みんなが参考にするCoding Styleです。以下にあげる Coding Style達は、PEP8 に従い、その中で独自のCoding Styleを定義しているものがほとんどです。

PEP が初耳という人は、下記エントリーが参考になるでしょう。

PEP 257 Docstring Conventions

こちらは docstring の 表記に関する PEP です。Pythonでは docstringを利用してモジュールのヘルプや、関数・クラスへのコメントを書く事が推奨されています。そのdocstringをどう書くべきかについて、書かれています。

Google Python Style Guide

Googleの出しているガイドです。pycheckerの話、引数のdefault値の話など、割と広範に及んでいます。メリット、デメリットが明確に記載されているので、なぜそれが必要なのか分かりやすくなっています。いま気づいたのは、おまけ的にvimrcの設定もついてるんですね。

The Pylons Project | Coding Style and Standards

Pyramid (http://www.pylonsproject.org/projects/pyramid/about) というフレームワークで有名な、Pylonsプロジェクト(http://www.pylonsproject.org/)が出しているCoding Style です。Styleそのものは PEP8 に準拠していて、その他 Pylonsプロジェクトに貢献するための作法についても書かれています。

Styleとは別の話ですが、ユニットテストについてのガイドラインも参考になると思いました。

Django | Coding style

言わずと知れた Webフレームワーク Django の Coding Styleです。こちらもPEP8を基本としつつ、model, view, template等に関するstyleがか書かれています。日本語訳はちょっと見つかりませんでした。

The Pocoo Style Guide

Flask(http://flask.pocoo.org/) や Werkzeug(http://werkzeug.pocoo.org/) 、 Sphinx(http://sphinx.pocoo.org/)といったフレームワークやツールを作っている、Pocooという集団?の提案するCodingStyleです。やはりPEP8がベースとなっています。個人的には moduleのヘッダー部分のコメントの書き方は参考になりました。

Zope | Coding Style

僕はあまり知らないのですが、Zope は古くからある フレームワークで、CMSPlone (http://plone.org/) や、Ubuntuの開発等でも利用されるBTSのLaunchPad(https://launchpad.net/) で使われている事でも有名らしいです。こちらもPEP8に準拠しています。個人的には「# XXX」 や「# BBB」といったコメントの書き方は、初めて知りました。

TurboGears | Coding Style

これもフレームワークでPEP8に準拠しています。名前は結構昔から聞いた事がありますが、どういう実績があるのかはちょっと分かりませんでした。

Repoze

Repoze は Zopeの各コンポーネントWSGIアプリでも使えるようにするプロジェクトだそうです。PEP8に従っています。repoze.who(http://docs.repoze.org/who/1.0/) 等は情弱な僕でも聞いた事があります。

Coding Style的なものが見つからなかった。

まとめ

調べる前は、結構Webアプリフレームワーク当たりは独自のStyleを推奨していたりして、カオスな事になってるケースもあるかと思ったんですが、ほとんどがPEP8に従っていて、PEPの影響力すごいなぁとか思いました。

いやほんと「here is the golden rule: Imitate the existing [フレームワーク名] code.」とか書いてなくてすごい。

何か他に良さそうなものがあったら教えて下しあ